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終わった……なんだったんだ……夢なら起きろ、寝てる俺。
俺の部屋は階段から一番離れた部屋だ。息を切らし、当に満身創痍の俺は何か違和感を感じた。
部屋まで後半分の位置。普通と違うこの感じ。
俺は背中に視線を感じた。何となく想像はできる、がしかしそれを見たくはない。出来れば想像とは違って欲しい。
俺はゆっくり階段の方に振り返った。
「まだミッションは終わってないよね」
そこにいたのは、包丁を手に持った男。原田さんだった。
体中から血の気が引いた。生まれて20余年、こんな恐怖は感じた事はない。
笑えねぇ……
「大人しく死んでくれよ!新人さんよぉ!」
原田さんはニッコリ笑い再び俺に迫った。
距離はさっきよりもはるかに近い。俺の頭の中は真っ白だった。しかし、逃げねばならない。それだけは考えれた。
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