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「古原くん。これが新しい依頼ね。詳しいことは原田さんと話してみて」
古原に新しい依頼が渡された。
全ての元凶ともいえる仕事だった。
依頼の資料に目を通す。見るだけで今までのものとは違うのがわかった。言われた通りに、原田さんの下に行った。
「古原くんが担当?この依頼は大きなプロジェクトみたいだから失敗は許されないよ。まあ、詳しいことはまだわからないけど」
それだけでも十分すぎるプレッシャーだった。しかし、それに追い討ちをかけるがごとく古原に衝撃の事実が襲いかかる。
基本的にプログラミングをする前に似たような案件を探し、それを下に企画書を書いて、それにOKが出たらプログラミングがようやくできるわけだが……
そこには似たような案件が無かったのだ。
何故、これが俺に?彼の頭はパニック状態だ。しかし、これはまだ序の口。彼の脆い精神はもはや風前の灯火だった。
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