そこにキス

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「もう放っておいてよ!」 「無理です」 「彼女がいるのに、私にこういうことをする神経が分かんない!」 「彼女?」 「……彼女いるでしょ?この前、下で話してた子。ご飯作りに家に来てたじゃない?」 「なんでそれ知ってるんですか?」 「……傘返しに、広重の家に行ったらいたから」 「彼女なんかいないですよ?」 「嘘だ。だって、一幸って呼んでたし。スーパーの袋持ってたし」 「そりゃ、一幸って呼びますよ」 「ほら。やっぱり」
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