予兆

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駆side (結局……劫の眼が見たものは何だったんだろうな) 授業中に窓から見える黒い月を眺めながら昨日の事を思い出す 劫の眼は確実に来る未来を見る、だから気のせいでなければあの光景が現実になる事になるのだ 「どうしたぁ駆ぅさっきからボーっとして、もしかして悩みがあるのか?」 数少ない俺の友達の匡が話しかけてきた、匡は赤い夜とは一切関係ない一般人だ 「ちょっと……な」 そのため赤い夜の事は一切話してはいない、匡みたいな友達は日常の証明みたいなものだから…… 「恋の悩み?それともエロゲのことか?」 こんな事を普通に興奮しながら言い出す変人ではあるが…… 「そんなわけあるか」 「じゃあなんなのさ?」 お人好しじみたところがあるから嫌いになれない奴なんだ 「少し考えさせてくれ」 「チッわかったよ」 ちょっとしつこい匡を黙らせ、先ほどの考え事を続ける
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