予兆

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湊side 「なぁ湊、今日の授業ダルくないか?」 ダルくないか?と聞かれれば、そりゃあダルいに決まってる 僕に限った話だとは思うけど、昨日の影時間に…一瞬だけ起きた出来事の事を考えていて、そこまで寝れていないのだ 「聞いてるのか湊……無視かよ…遂にお前まで無視すんのか相棒!?」 すまない順平……僕は睡眠欲には勝てないんだ……寝かせてくれ・・・ 「伊織順平!この問題を解け!」 当てられちゃったよ、可哀想に・・ 「……お手上げ侍」 じゃあな順平、僕は更に深い眠りにつくよ 大丈夫、昼休みには起きるから 「お前はいい加減に起きろよ!?」 ヒュッ コツン この音は…チョークを投げられたんだな、可哀想に キーンコーンカーンコーン おや?もう昼休みなのかな? 目をうっすらと開けて時計を見ようとした……その瞬間 ガラガラガラ コツコツコツ 誰かが入ってきた様だが、こんな足音をたたせて歩くのは一人しかいない 「どうしました美鶴先輩?」 そう言いながら僕は顔を上げ、目の前にいる人を見据える 「連絡事項だ、帰りしだいラウンジで集合だ…今夜は満月だ・・・」 「わかりました」 忘れていたが、満月の時の影時間は大型シャドウがでたりするんだった 順平ともう一人の仲間、岳羽ゆかりが頷き了解の意を示した
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