予兆

7/8
前へ
/8ページ
次へ
ベルベットルームから出た後、何処にも寄らずに寮に帰った (そういえば帰りしだいラウンジで集合だったな) 寮の自分の部屋に入り鞄を置いたところで、今日先輩に言われた事を思い出し、一階のラウンジに向かう 「来たな、それでは話をしよう」 ラウンジに着いたところで美鶴先輩がいきなり話を始めようとする 「待ってください、まだ来てない人がいますよね?」 ゆかりさんが美鶴先輩を制する、確かに集合して話をするなら何人かいない 改めてここに居る人を見る まずは美鶴先輩 次に同級生の伊織順平と岳羽ゆかり 小学四年生の天田乾 そして僕 どう考えても足りない……あと四人と一匹いるはずだ 「良いんだ、話というのはその事も含まれる」 「そうなんですか?じゃあ早く話してください」 解説を入れた美鶴先輩を天田は急かすように言う、僕はそっとラウンジのソファーに座る 「実は……その四人と連絡がとれないんだ」 「「「「えっ?」」」」 美鶴先輩の言葉に僕たちは声を揃えて驚いた 「そして目撃情報もない、まるで消えてしまったかのようなんだ」 「マジ…かよ」 「なんていうか…ヤバくないですか?」 「そういえばコロマルもいませんね」 皆はそれぞれの言葉で驚いているなか、僕は考え事をしていた もしかしたらこれが世界の異変の始まりかも知れないと……
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加