13人が本棚に入れています
本棚に追加
駆side
(結局……劫の眼が見たものは何だったんだろうな)
授業中に窓から見える黒い月を眺めながら昨日の事を思い出す
劫の眼は確実に来る未来を見る、だから気のせいでなければあの光景が現実になる事になるのだ
「どうしたぁ駆ぅさっきからボーっとして、もしかして悩みがあるのか?」
数少ない俺の友達の匡が話しかけてきた、匡は赤い夜とは一切関係ない一般人だ
「ちょっと……な」
そのため赤い夜の事は一切話してはいない、匡みたいな友達は日常の証明みたいなものだから……
「恋の悩み?それともエロゲのことか?」
こんな事を普通に興奮しながら言い出す変人ではあるが……
「そんなわけあるか」
「じゃあなんなのさ?」
お人好しじみたところがあるから嫌いになれない奴なんだ
「少し考えさせてくれ」
「チッわかったよ」
ちょっとしつこい匡を黙らせ、先ほどの考え事を続ける
最初のコメントを投稿しよう!