可笑しい

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可笑しい

また夜がくる 昨日の出来事など他人に言われなければ思い出せない事として扱うようなほど朧気な記憶になっていた 私の就寝前は大体テンションが高い そしておやじ臭い言葉を放つ 一人だとそんな返答のない言葉を発するのは私だけでは無いはず テンションの高いまま、また布団に入る [ギーギー〕 私は飛び起きた なぜなら自分の部屋から聞こえるからだ 聴覚からしてトイレらへん 私は泥棒かと思い包丁を握りしめトイレへ見に行った なにも可笑しくない 鍵も閉まっている ここは四階だから上がれない トイレのドアを開けたままだったんだろうと納得して、また就寝に着いたしばらく夢心地でいると[キーギキーキー〕 …………………… 「え…?また!?怖いわ!」 それでも鳴り止まない 音が長い 幽霊は絶対にいないとわかっていても 怖いものは怖い、しばらく寝付けずタバコに火を点け、煙を多く吸い込みながら溜め息混じりに息を吐く 腕が震えている 閉めたドアのガラスの向こうは真っ暗 恐怖からかガラス越しにこちらを覗いている様な妄想が出てくる 昔はオバケがいたら人間には無い力を奪ってやるとかあまり子供らしからぬ事を思っていた 俗に言う黒歴史です 「あぁ!恥ずかしい!」など殴りつけたい思いでまた布団に入る もう聞こえない 聞こえないけど…
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