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ごおおおっ、と空気がいくつも斬れた。 黄玉の道、魁童の聖域。 その聖域の中央で、聖域を傷つけている者。 祢々斬 「魁童、魁童っ!」 そう、その聖域の主、魁童だった。 祢々斬は中々魁童に近づけず、けれど魁童の姿から目を背けることなく、呼び声をあげていた。 魁童 「…っ、るせえっ!聞こえてるよ!」 魁童は祢々斬の呼び声に答える。 己の体を抱きしめ、力を抑えようと必死になる。 が、それは微力にすらならず、暴走した魁童の力は黄玉の道は他ならぬ魁童の力で傷つけられていく。 祢々斬はそれを見て舌打ちをした。 ぴぴ、と魁童の暴走した術で祢々斬の体や顔にいくつか傷がつく。 けれど、祢々斬は特に気にしない。
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