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それから。
それから無月は「千代に栄えし鬼」たる竜尊に知恵を借りる為にふらつく足で向かった。
怪我人の無月に足を運ばせるのも、と祢々斬は瞬間思ったが、いいや、と考えを改める。
無月はなんだかんだと優しい鬼だ。
だから今はこの場から離した方が良い。
はぁ、と祢々斬は溜め息をついて、きっ、と魁童を勢い良く見据えた。
祢々斬
「魁童おおおおおっ!お前、無月母さんをあんなに傷つけてただで済むと思ってんじゃねえぞおおおおお!!」
魁童
「今っ!今のこの状況で夫婦ごっこするか祢々斬いいいいいい!!!!気が反れる!余計に力が暴走するううううう!!」
祢々斬
「力み過ぎなんだよっ!鬼のお父さん的役割な俺の言うこと聞いてみろっ!」
魁童
「敢えて反抗期になってやる!」
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