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竜尊 「……いや、お父さんって言ったら俺じゃないか?」 祢々斬と魁童の怒鳴り合いの最中、のんびりと竜尊が割り込んだ。 いきなり現れた竜尊に特に驚きもせず、魁童は声だけで、祢々斬はびしっ、と指差して二人で声を大にして叫んだ。 祢々斬・魁童 『お前の場合は爺さんだろっ!』 それは見事に、綺麗に声が重なった。 竜尊はその二つの声にきょとんとして、その後肩を小さく竦めて苦心した。 ゆるゆると祢々斬に近づきながら竜尊は口を開く。 竜尊 「なんだ、魁童は意外と余裕じゃないか」 ひゅ、と魁童の暴走する術で切れた枝やら、飛んできた小石を片手で叩きながら竜尊は祢々斬に声をかけた。 同時に、祢々斬の切傷だらけの体を見て、呆れたように息を吐く。
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