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玖々廼馳はそれに更にむぅ、となる。
玖々廼馳
「……仲間、はずれですか?」
しかし次の瞬間、しゅんとした顔になってしまった。
どんだけ打たれ弱いんだ、と竜尊が内心で思ったのは勿論内緒だが。
のんびりとしたこの空間。
竜尊も、今は機嫌が悪いが玖々廼馳もこれを楽しんでいた。
――だが、
無月
「こ……こに、いた……か」
か細い声がそれを混ぜた。
緊迫の弱々しい声。
それにはっとして夢たちがその声に向くと、血で滲んだ肩を抑え、痛みに顔を歪ませた無月がいた。
は、と浅く息を吐いた後、無月はその場に崩れ落ちた。
夢
「無月っ!どうしたの!?」
夢は無月のその姿に慌てて駆け寄った。
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