第一章

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今、僕は何をしたんだろう。僕の周りには、赤い液体、僕にも赤い液体が少しついてる。何だ、これ。 僕は何故か震え、目から何か流れている。何だ、これ 僕の頭を何かが過った。 怖い 何が怖い?赤い液体の何が怖いというのだろう。 僕は地面に座り込み何も考えないで必死に謝っていた すると 「へぇ…」 後ろから少し低い声が聞こえ、恐る恐る振り返ってみる。 髪が地面に届きそうなくらい長い……女?絡みたくない。 歳はおなじ6歳くらい。 「どうしたの?大丈夫?」 優しい言葉をかけてくれた 誰とも話が通じなかった僕だけど、この子とは話せそうな気がした 「立てる?」 手を差し伸べてきた。 僕は、その手をすがらずに抱きついて泣いていた 「よしよし、怖かったよね、もう、大丈夫」 頭をくしゃくしゃ撫でて笑顔でいう。 「お母さんは?」 「お母さん…死んじゃった」「悲しくないの?」 「うん」 「ふぅーん?」 しばらく黙り込み、言った 「君、怪我してるね、包帯巻くから。」 僕の腕に触れた瞬間 「嫌っ!」 ガリッ 「痛」 僕は爪で頬を引っ掻いてしまった 「ごめ……んなさ………い」 「え、大丈夫だよ?」 「でも………」 僕は心配した。 すると 「君、気に入った!」 「え?」 「俺と来ない?」 僕は嬉しすぎて言葉をうしなった 「だめ…?」 「いいよ」 「えっと…」 「鬼塚玲男」 「じゃあ行こうか鬼男君」 「いや、あの、玲男です。」 「長いから鬼男君で良いの!」 「……ていうか、どこ、行くの?」 「ん?あぁ、冥界」 「冥界?」 「うん、そう」
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