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「今度そっちに入った子、かわいくない?彼氏いるのかな?」
山本が正美に言った。
「かわいいよな。いるのかな?」
脇から大倉も言う。
「知らない。自分で聞けば?っていうかあんたたち彼女いるでしょ?」
正美が言った。
「いても関係ないの。そういうのは」
大倉が言った。
「そういうのってどういうのだよ?浮気心?」
正美が突っ込んだ。
「かわいい子がいれば仲良くなりたいじゃん。」
大倉が言った。
「男いないわけないって。」
山本が言った。
「うん。私もそう思う。絶対彼氏はいると思う。でもなんかこう隙があるよね、あの子。何、あんたたち彼女のこと狙ってるわけ?」
正美が言った。
「だってかわいいじゃん。」
山本が言った。
正美と同じ売場につい最近入ったアルバイトの子のことだ。確かにかわいい顔をしていてちょっと頼りない感じ。ほっとけない感じが一緒にいる男心をくすぐるタイプかもしれない。
私も彼女のことはよくは知らなかったからとくにコメントはしなかった。
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