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「あのな知恵理、学園一のアイドルと幼なじみってダケでも俺は、台風並にキツイ当たられ方をしてるの」
舞斗は知恵理にかまわず演説を続ける。
「何か人に聞かれたくない内緒な相談みたいだけど……二人で話をするのは不可能、だからもう俺は帰る!」
そう言って彼は右手で荷物を抱え上げてその場から退散しようとする。
「待って! 舞斗……コレをあなたに!」
呼び止められて、思わず振り返り、コレと言われたモノを舞人は確認する。そこには一枚のカミキレが置いてあった。
ラブレター? フロムちゃうな~
さんざん待たされて何かと思えば、こんなモンを渡す為にか?
舞斗は悲しくなってきた。知恵理のせっぱ詰まった様子が気になりある事をガマンして待たされた理由があまりにもアレだったからだ!
でも彼はまだソレが何なのかは気付いていなかった。彼女がそこに出さしたサプライズがどれだけ凄まじいのかを……
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