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そして、甲斐の国へ向かう途中、
???
『おや?見馴れない顔 ですね。』
行き成り声をかけられたので遙姫が驚いていると、
???
『すいません。行き成りで驚きましたよね。』
幸村
『私は、“真田幸村”と良います。この度は甲斐の国へ何か御用ですか?“殊諳の姫君”。』
そして、遙姫はまた、自分の身分を知っていると分かって、更に驚いた。
遙
『あの、貴方は一体?』
幸村
『私は、甲斐の虎“ 武田信玄”に慕えています。そして、武田軍の“軍師”でもあります。それで、“殊諳の姫君”はど うして此処に?』
遙
『実は…。』
遙姫は、事情を幸村に包み隠さず、全て話した。
幸村
『…成る程。事情は 分かりました。それで、甲斐を訪れたのですね。大変だったでしょう。』
幸村
『実は私も、今から 甲斐へ向かう途中だったのです。良かったら、一緒に行きませんか?』
遙
『それは、心強いです 。』
そう決まった時、小太郎が、
小太郎
『待て。幸村さん、信玄さんは、俺達の事は知っているのか?』
すると幸村は、
幸村
『いいえ、お館様は 存じ上げません。私がたまたま、知っていただけの事。身分を偽るのでしょう?お館様は鋭いお方です。充分に気を引き締めておいたほうが良いですよ。』
小太郎
『ああ。分かった。』
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