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そして、信玄の待つ屋敷へ到着。すると、
幸村
『遙姫、小太郎殿、 頭をお下げ下さい。運悪く、お館様がお見えになっています。』
そして頭を下げていると、信玄が、
信玄
『幸村、帰ったのか。ん?その方達は?』
幸村
『こちらは、私の知人でして、“女中の遙”と“その付添人の小太郎”です。訳あって、私の所に尋ねて来たのです。』
信玄
『そうか。後で居間へ連れて来るように。幸村、分かったな?』
幸村
『承知致しました。 』
そう言って信玄は屋敷へ入って行った。
幸村
『まさか、着いた途端、お館様に会うとは。予想外でした。今から、お館様が待つ居間へ向かいますが、遙姫、大丈夫ですか?』
遙
『はい…私なら大丈夫 ですが…』
(驚いた…まさかあんなにも迫力があるお方だったなんて…これから先、あの方に偽り続けるんだ…そう思うと何だか不安になってしまう…)
すると小太郎が、
小太郎
『大丈夫だ。俺が付いている。心配するな。』
そう言ってくれる小太郎に対し、遙姫は、不安が少し減った感じがした。
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