第1話

7/34
前へ
/34ページ
次へ
威圧的に突っかかる必要があるのだろうか。 アサ子には彼が"社交性が乏しく幼稚"という印象しか残らない。別の言い方をすれば、器が小さい。 「この地点は忘れないように。時と場合により中止になることもありますが、3日毎にここでイベントを行う予定になっています。その日は必ずこの地点に戻って来なければなりません」 金髪の男を無視した山田には、怒声を恐れた気配が無かった。もし掴み合いの喧嘩になったとしても、自分が負傷することはないと信じているような空気さえ醸し出していた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1874人が本棚に入れています
本棚に追加