第1話

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「ハ。時計もねぇのに10時に集まれってか。脳ミソにウジ虫でも湧いてるんじゃねぇか」 やはり、金髪の男はしつこい。相手に喧嘩を買う意志がないと判ると、調子にのって責めるタイプらしい。 「しかし、それがルールです。時間が分からなければ早く来てください」 「やってられるかよ!! サバイバルゲーム? はあ? 誰が参加するっつったんだよ。勝手にこんな所まで連れて来やがって!」 「言い忘れていましたが、このゲーム の参加を申し込んだのはあなた方の御家族です。あなた方に拒否権はありません」 この言葉には、これまで黙って様子を窺っていた者も、微かに驚きの声を発した。
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