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オレは、公園の前にいた。
時間は夜の零時を回ったところである。
そしてある一点を見つめていた。
公園にあるブランコに座っている一人の青年。
彼は何故か血まみれで事故にでも遭ったのかというほど服は裂かれている。
この場合は、助けを呼ぶのが筋なのだが、オレはそれよりもその青年に見覚えがあった。
その時、彼とオレとの目があった。
「よう、久しぶりだな。待ってたぜ」
ああ、見間違う筈がない。彼は、四年前に行方不明になったオレの一番の親友。
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