始まりは死から。

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オレは、家を出ると原チャリにエンジンをかけた。 冬休みに免許は取っておいて良かったとつくづく思う。 学校まで自転車は三十分なんだが、原チャリなら十分でいける。 遅刻が多いオレには欠かせない。 オレは原チャリを走らせた。 途中、公園に差し掛かる。この公園は昔良くお世話になった。 オレは公園を抜けると学校の敷地の中に入っていった。 「コラッ! アキちゃん、遅刻だよ!!」 「ゲッ!」 オレは駐輪場の上を見上げる。 校舎の二階、生徒会室から除く一人の少女がいた。 「朱音こそ何やってんだよ」 「生徒会書記の仕事だよ。それより遅刻!」 ヤバッ、騙されなかった。
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