始まりは死から。

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「チッ、余計なこといいやがって……」 朱音と別れた後、オレは教室にいた。あの後、そんなことないと知りつつも、天川さんのことが気になってしまう。 オレはため息をつく。 「やっぱり集中できねぇ~」 「なんだぁ? アキラ、悩み事か? 」 前の席の男が話し掛けてきた。 オレはまたため息をつく。 「いいよなぁ、燐也はイケメンで」 朱煉寺 燐也(シュウレンジ リンヤ)。 朱音の兄でイケメン。生徒会副会長でモテモテである。 非常に羨ましい。それに加えて勉学、運動もできる。 「なんだよ。女絡みか?」 「まあ、朱音のせいだかな」
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