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「朱音か、あんまり気にするなよ」
燐也はそういってオレの肩を叩いた。
オレは再び溜め息つく。
「次の授業抜けるわ」
「おい、単位大丈夫なのか?」
オレは燐也を軽くあしらうと屋上に向かう。
この学校の屋上は基本鍵が掛かっており、屋上に出ることはできない。しかし、この学校に別の方法で屋上に登ることができる。
オレは、屋上より一つ手前の窓から飛び降りた。
そこは、階段の飛び出た部分。そこから伸びる手摺りを掴むとオレは上へ登っていく。
知っている生徒は少ないと思う。
実際教師は一人も知らないのではないだろうか?
これは一部の生徒が代々受け継いできた。
その証拠にオレは先輩合わせて知っている人を指の数しかしらない。
オレは屋上の手摺りを登りきった。
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