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「本当にお世話になっていいんですか?」
町を歩きながら龍馬さんに聞く。
結局颯太は見つからず、しかも帰る家も知り合いもいない私を不憫に思った龍馬さんが
「わしたちが世話になっている宿にくるといい」
と言ってくれたのだ。
だけど……
森を抜けて宿を目指して町に歩いていると思い知らされる。
時代劇でよく見る家やお店が立ち並ぶ。
もちろん街灯もない。
車も走っていない。
光は月明かりのみ。
ちゃんと見ていないと2人を見逃してしまうほど。
本当にタイムスリップってやつをしちゃったんだ…
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