お世話になります

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「あっ、以蔵くん」 中岡という人はパッと振り返り、 「帰りが遅いから心配したよ~」 「…完全に俺の事忘れてただろうが」 「あははは~って、あれ?」 その時はじめて中岡という人は私に気付いた。 「後ろに誰かいるの?」 いけない!あいさつしなきゃ! 「あっ、はじめまして!入山亜依といいます。困っていた所を龍馬さんと以蔵に助けてもらってここに案内してもらいました。しばらくお世話になりますがよろしくお願いします」 と私は頭を下げた。 ………… あれっ?反応がない。 気になって顔を上げると中岡さんはぼーっと私を見ていた。 あっ、この時代ではこの格好は珍しいもんね。 怪しい奴って思われてるのかな… なんだか悲しい… 私はシュンとしてしまった。 すると 「おい慎太、見とれてないで挨拶くらいしろよ」
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