さくっとタイムスリップしたらしい

お世話になります

だれだろう？
と思っていると

「武市先生！お騒がせして申し訳ございません」
「おぉ！武市もどっておったのか！」
「武市さ～ん！助かりましたぁ～」

と3人が一斉に武市さんと呼ばれた人に駆け寄った。
「まったく、帰りが遅いかと思えば…玄関先で説教を受けるなんて子供か2人は」
と呆れながら言った。

さっき、以蔵この人の事「武市先生」って言ったよね？
この人がさっきの言葉に出てきた「先生」なのかな？でも龍馬さん達と歳あんまり変わらない感じがするんだけど…

と思っていたら

「…で、そこにいる女性は？」
武市さんが突然私を見据えた。

「え…あっあの…」

突然だったからびっくりしていたら

「事情があるようで帰る家もなく、途方にくれていたのをここまで連れてきました。勝手な真似をしてしまい申し訳ございませんでした」
と以蔵が武市さんに向かって頭を下げた。