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「え………?ど、どうして!?だって君向こうに帰れないかもしれないんだよ!?」
「いや、別に良いって。
向こうにはあんまり未練ないしさ。それに……。
まだ帰れないって決まった訳じゃないだろ?だったら帰ることが出来るまで待つさ。」
「で、でも……」
そう言って女の子は何か悩んでる。
ってかいい加減名前聞きたいなww
「あのさ、ホント場違いなコト聞くけど……君なんて名前?ちなみに俺はユーリ。」
そう切り出すと、女の子ははっとしてこっちを見た。
「あ、私はマナ!あの、さっき少し考えてたんだけど……ユーリをこっちに喚んだのは私の責任だし……ユーリさえよかったら私の家に来ないかな?」
……コレ、なんてテンプレ?
「いや、願ってもない申し出だけど……大丈夫なのか?」
「大丈夫!私は問題ないから、後はユーリの返事次第なんだけど………」
断る理由なんてないよな、普通。
どっちにしろ、こっちの世界に行くあてなんて無いんだ。
「……じゃあ、お言葉に甘えるとするかな。」
―――
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