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「ねぇ!?どっか隠れるコトの出来るような場所ないの!?」
逃げ切れないと思った訳ではない。
事実何故か俺の愛機は自転車では考えられないスピードで走っている。
このままならイケる。
普通だったらそう考えるだろうが、生憎と俺は普通じゃない。
ゲーム、アニメ大好きな人間だ。
従って、こう言う状況において次に起こるコト………
いわば《フラグ》を感知することが出来る。
まあ、ぶっちゃけるとさ?
幾つものそういうシーンを見たことがそういったイメージを作らせてるってだけ。
「どうして?このままなら逃げ切れるんじゃないの!?」
「お生憎と、そんな甘くないと思うぜ?このまま真っ直ぐ進むだけじゃ、奴らは撒ける気がしねぇ。」
「じゃあ、アナタから見て左側に行って!!林があるから!!」
そう言って俺にしがみつきながらも、左手を使ってアピールしてきた女の子。
確かに林なら隠れるには最適だな。
「了解っと!!飛ばすからしっかりつかまっとけよ~!?」
「うん!」
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