ロリコンは保護欲あってこそ

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ピクミ○の隊長はこんな気分なのだろうか。 愛犬を筆頭に隊列は十数人単位に。 この勢いは止まらない。なぜなら― 「みてみてー。」 「わぁー!」 といった風に愛犬を見て寄ってくるからだ。 だが今時、犬なぞ珍しい存在ではない。 …愛犬は幼女を引き付ける力でも持っているのだろうか? そう考えていた時に、ふと聞こえた「しりとりしよう。」という呼び掛け。 もし俺に対して言ったのなら言葉の最後“う”を「うん。」と繋げてさっぱり強制終了させるが、仮にも小学生。 冗談の通じない上、言えば紳士失格だ。 「じゃあ“り”から始めようか?」 そう切り出す事にした。 …数分後 幼「あな。」 俺「ナイトホーク。」 つい趣味が…だが自重はしない 幼「ほーく?…く、く、杭。」 やがて 幼「ぱんつ。」 小学生だから仕方がない。恥じらいもないからセーフだ。そう自分に言い聞かせる。 俺「相棒」 あくまでも表情には出さないのが紳士だ。 幼「あいぼお?お、お、おっ〇い!」 小学生だからーなのか? 昔の俺もこんな屈託のない時代があったのか? 一度親に聞いてみよう。 そう脳内で予定を立て、しばらく歩く。 しりとりは…7ターン目で自然消滅すると踏んだ。 そう、学校に到着したのだ。生憎愛犬を連れているが、校門に突撃かますほど無神経ではない。 既に小集団となってはいるが。 「じゃあ…」と、 帰ろうとする空気をちらつかせるが。 「学校来てー。」 「帰りも来てー。」 といった主張をする児童が。 “帰りも”…? …どうやら俺は高いリピーター率を獲得している様だ。 するといつの間にか離れるのを嫌がるように、幼女が俺の腕に抱きつき、またある幼女は腕を引っ張り。 また少し高い段差から背に飛び乗ってくる勇敢な幼女まで。 一体何が起こったのか。 混乱しているが一言で言うなら “俺は幼女を装備した!“ 現状を説明する。 右手 →リードを持っていた。 が、背中の幼女を支えるためリードはズボンのベルトに装着した。 何やら太もm…脚の感触と暖かさが…。 左手 →幼女が抱きついている。 とても暖かい。 背中 →幼女が張り付いている。 どうするんだよ…俺。 だが数秒で開き直ることを決めた。 そして隊列を崩さず、朝の挨拶に勤(いそ)しむ教師らしき人の前を(堂々と)通過。 およそ30人の小学生を従えてー
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