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今、俺が倒さなければいけない敵は目の前にいる。
この勝負だけは絶対に勝たなくては。
緊張で喉が乾いてくっつき、息ができなくなる……
敵が勢いよく斬りかかってくる。
だが俺はひるまない。
大丈夫だ、俺なら勝てる。
敵の剣が、俺の左脇腹を切りにかかる。
俺はそれを自分の剣で弾き返し、一気に攻める!
狙うは……
頭!
「面っっ!」
パァァンという心地よい音が体育館に響き渡り、それと同時に嵐のような歓声と拍手が鳴る。
「一本! 勝者、星門学園 風間晃一!」
審判が勝敗を告げると、俺と相手は互いに一礼をし会場を出ていく。
俺達が出て行っても、拍手は鳴り止まなかった……
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