始まりの月

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「ありがとう。すっげー嬉しい」 少しハニカミながら箱を受け取ると、彩奈は嬉しそうにニコッと微笑み、スキップで遠くまで行ってしまう。 そして、くるっと振り向き 「じゃあ、私は学校に報告とかしてくるから、晃一はまっすぐ家に帰るんだよ!」 と大きな声で俺に言い、またくるっと回り駅がある方面へ歩いていく。 「ありがとな! また明日!」   俺も大声で言うと、彩奈は振り向かずに手だけ振ってくれた。 さて、俺も帰るか。 俺はチョコレートを防具入れのカバンにしまい、背負いなおす。
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