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そんなことを考えながら、体育館へ移動していた。
【かっこいー1年生いるかなっ!!】
いつの間にか亜美が隣にいた。
【亜美...あんたは、こないだまで中学生だった子でもいいわけー?】
陽菜があきれたように笑う。
…てか、陽菜まで隣にいるし。
【ねっ、沙樹ぃ!新しい恋したいよね~】
亜美が、くねくねと腕を組んできた。
【気持ち悪いからっ!!】
沙樹は、咄嗟に振り払った。
【もー。沙樹ったらさっきからキョロキョロしちゃってさー。】
亜美が、頬を膨らませてから閃いたように沙樹に耳を近付けてきた。
【…もしかして、綾部でも探してるの??】
【…るさいっ!!田島と稲葉はもっと前でしょーが!!帰れーっ】
一気にまくし立ててから、沙樹は切なくなった。
【…あたし、誰探してるんだろ】
陽菜が【誰でも】と微笑んだ。
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