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【沙樹っ、おはよー】
【あ、亜美。おはよ】
沙樹は、上がったスカートを下げた。
【あんた、まだそんなスカート長いわけ!?
もううちら３年生なんだよ!?】
【うるさいなー…寒いんだから仕方ないでしょ】
沙樹は、亜美を小突いた。
【…もうちょっと洒落っ気があっても良いとおも…あっ!!翔ちゃーんっ】
【あんたみたいにもなりたくないわ…】
彼氏のもとに走って行く友の後ろ姿を冷たい目で見送った。
【あ、沙樹。】
【おはよ、陽菜。】
陽菜がまえから歩いてきた。
【クラス替えみた??】
【うん、見たよ。沙樹も早くみてきなっ】
【わかった。】
陽菜まで、どこかへスタスタ歩いて行ってしまった。
珍しい、この時期にもう桜が吹雪いてる。
毎年 【まだ咲かないねー】て会話を誰かしらとするはずなのにな…
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