2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
【…は!??何言ってんのよ!!左右されないー??意味わかんねーっつーの!!
あたしが今怒ってるのは、そーいうことじゃないでしょ!?】
沙樹は、目の前にあったコップの中身を立花 美咲に投げつけた。
【何すんのよ、冷たいわねっ】
美咲も対抗して水をかけてきた。
【あんたにやられる筋合いないっての!!】
【…そうだよね】
【…は??】
いきなり静かになった美咲に驚いて沙樹はびちょびちょなまま座ってしまった。
【…あたしも、卑怯だと思う。すごい考えた、悩んだ…
でも、沙樹が大好きだから…本気で応援したかった。
…この気持ち沙樹なら分かってくれると思って…】
美咲は、うるうるした瞳から一筋の涙を流した。
沙樹は一瞬怯んでしまった。
美咲の涙が本物に見えたから…
【でも、やっぱり綾部があたしのこと好きって言うから..】
美咲は頬を真っ赤にして俯いた。
ちらりと見えた顔はニヤニヤしていた。
ヤッパリ
コイツ キライダ。
最初のコメントを投稿しよう!