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どっこの席かなぁ♪
【は】だから結構後ろだった。
席について周りを見渡したら
やはり3年目なだけあって、顔見知りの顔ばかりだった。
【ほれー、席つけー】
【…嘘、ゴリが担任なの!?】
沙樹は思わず叫んだ。
【担任で悪いか??】
ゴリ こと“澤原先生”が教壇に立った。
…いつ見ても…やっぱりゴリはごつい。
そして…
【ゴリ…3年目…】
ゴリが三年間担任なのだ。
沙樹は、机にうなだれた。
【あんた、災難だねー!!】
列は違ったが斜めの席の亜美がわたしをみて笑った。
【田島っ!うるさいぞー】
【はいはーい】
亜美は、渋々と前を向いた。
【今日から皆は、最高学年だ!そして、何より受験生だ!まだまだ実感は湧かないかもしれないが…遊びすぎには注意だぞ】
…遊ぶなとは言わないのね、ゴリ。
【皆、入学式だー。行くぞー、早く並べー】
ゴリは、パンパンと手を叩いてからクラス名簿を持って廊下にでた。
教室はまだ、新しい匂いがした。
校舎が新しいとかじゃなくって…
なんかドキドキする匂い。
風の匂いなのかな??
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