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「行け!!そこだ!!押せ!!押し倒せ梨桜ノ山!!」
次女、深秋(ミアキ)がリビングで日本の伝統的文化とも言える相撲をTV越し見ながら応援している。
俺はソファーに座る深秋の隣に腰を落とし、気だるそうな雰囲気を醸し出してただTVを睨み付ける。
「行けっ!!お前なら出来ると私は信用しているぞ!!」
「なぁ、深秋さんよ……相撲は面白いかい?」
俺の不意の質問に深秋はTVから俺に視線を移し、いつもながらの半目で告げる。
「お兄様は相撲の良さが理解出来ないと?」
「んー。あまり興味は無いかな……」
「これだからお兄様はいつまで経っても影で「無能」と呼ばれるのですよ」
「影でそんな事言われてるの!?スゲーショックだわぁ!!」
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