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俺は染色液により茶色に染まった髪をワシャワシャと掻きムシった。
分からない……どうすれば……どうすれば解決するんだ!?
多分この問題は永久に解決しないのでは無いだろうか、と俺は考える。
あまりにも難問過ぎる……。
東京○学の入試問題で配点が95点、しかも事前に問題を教えてくれると言う優しい状況でも受験生はサジを投げるだろう。
俺は悩みに悩んだ。
俺なりの答えを出そうと必死だった。
――だが。
俺は急に考える事を……。
やめた。
どうせ俺は活字の集合体でしかない小説界の主人公だ!!
考えるだけ無駄だ。
帰ろ帰ろ。
―――
彼らの存在は特異だった。
そう――彼らは……自分のいる世界が小説だと認識して生活している。
これから始まるのはそんな彼らのちょっとした日常であり、非日常。
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