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二人共、無言で饅頭を味わっている。やがて
ゴクン……
「もしかして不味かった……??」
不安そうに陸斗が尋ねる。
「そんなことないよ!!とっっっっても美味しいねこれ!!甘くて柔らかくて~ねぇダーリン、もっと食べていい??」
「確かに旨すぎる。これは最高の食べ物だ。陸斗!!私ももっと食べたいのだが」
二人は満面の笑みを僕に向けてくれた。その笑顔を見る限り本当に美味しかったんだろうなぁ。気に入ってくれて良かった良かった
「いっぱいあるからどんどん食べてよ」
「「ヤッター」」
僕がそう言うと二人はすごい勢いでお饅頭をパクパク食べる。
でも数にしてざっと50個以上はあるよな。尚ちゃん朝から何個食べる気だったんだろ……
「じゃぁ僕は下から飲み物取ってくるね」
「あっほろしくー」
「ふまないな」
何言ってるか分からないよ……
饅頭を食べると何か飲み物が欲しくなる。陸斗はそれを察して飲み物を取りに部屋から出た。
「うーん麦茶でいいかな??」
食器棚からコップを二つ取りだし、麦茶を注ぐ。二階に持っていく前に自分もコップに麦茶を注ぎ一気に飲み干す。
「プハァーやっぱ寝起きは喉が渇くから、一気飲みしちゃうんだよねぇ」
よくお母さんの料理をお手伝いをしたキッチン……
『陸斗お野菜の皮剥き上手になったわね。偉いわ』
『うん!!僕いっぱいお手伝いするよ』
思い出せば懐かしさを感じるな……
「あっいけない、二人にも早く届けないと」
両手にコップを持ち溢さないように階段を上り、部屋へ戻ると……
「ふぅ食った食ったぁ」
「エリス、行儀が悪いぞ!!」
饅頭の入った小包は空になり、ルシルは女の子座りをエリスに至っては大の字に寝転がっていた。
二人共裸。特にエリス、目のやり場に困るんだけで……
それに
あのー、僕一つもお饅頭食べてないんだけどなぁ……
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