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「はい二人共麦茶だよ。エリスは取り敢えず起きようね」
と言うより早く起きてください。
「ダーリンごめん、やっぱまずかったか。あっ飲み物いただきまーす。はいルシルお姉様」
「すまない」
本当は僕ちゃんから手渡しが良かったな……
若干残念そうにエリスからコップを受け取った。
ゴクッゴクッゴクッ
二人は受け取るとすぐに僕と同じく麦茶を一気飲みした。
「プハァ冷たくて美味しい~」
ちょっと独特の味だけど悪くない……それより饅頭とか言う食べ物本当に美味しかったなぁ!!
エリスは饅頭がすっかり気に入って様だ。
「うーん冷たい!!人間界はさっきの食べ物といい飲み物も美味しいんだな気に入った」
「気に入ってもらえて何よりだよ」
何だかんだいってこの二人と居ると落ち着くな……最初は恐かったけど、容姿がちょっと違うだけで僕達となんら変わりないじゃないか。
それに、まるでお姉ちゃんが出来たみたいだ……
「そうそうもう二人共服を着てもいいんじゃないかな。いくら春でも風邪引いちゃうよ」
陸斗は空のコップを二人から受け取っていた時二人に質問した。
これは陸斗がずっと気になっていたことだ。だが又しても思いもよらない返答が飛んできた。
「私達サキュバスは服なんて着ないぞ。ずっと裸だ」
えっ……ずっと裸!?
ルシルがそう答えるとエリスもウンウンと頷いている。
そんなバカな!!
僕は慌てて机の上にあるノートパソコンを起動し、“サキュバス”と画像検索した。
すると何百枚もの想像上のサキュバスの画像が表示される。
「ほら見て、こんな感じの服を着てるんじゃないの??」
僕がパソコンのディスプレイを指差すと二人もどれどれとディスプレイを覗く。
すると……
「「プッ……プハハハハッ!!」」
二人はお腹を抱えて笑い出してしまった。
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