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「むぅ、ちょっとこれでは胸が苦しいな……あと露出度が……」
あくまで露出度に拘るルシルに
「フリフリだねこの服。私は悪くはないよ。ただ翼が窮屈かな」
ワンピースが気に入ったのかクルクルと回るエリス。
取り敢えず二人にお母さんのワンピースを着てもらったのはいいけど、あまりにもサイズが合わず逆に体のボディラインが強調される形になってしまった……。それにエリスが言っていた通り、サキュバスには翼がある。聞くと長さは変えられるが完全に背中に収納するのは無理らしい。
失敗した……胸の中央部分が余計イヤらしくなっちゃってるよ。そして服の裾から延びる尻尾もなんか不自然。
今は部屋を出てリビングに移動しているけど、その移動中もう一つわかったことがある。
それは二人は背がとても高いこと。
ルシルは180㎝は越えているし、エリスだって170㎝後半はある。
僕は、この前計ったら159㎝……尚ちゃんだって163、4㎝はある。
なんか虚しい……
「ちょっと陸斗、聞いてほしいことがある」
僕が若干ブルーになっているとルシルが声を掛けてきた。
「気難しそうな顔してるけど、それって大事な話??」
「あぁ最重要事項だ」
なら立ち話は失礼だ。僕は二人をリビングにあるL字型のソファーに座らせた。
エリスは相変わらずでソファーに座るや否や、「フカフカー」と座ったままポンポンと跳ねている。
「そ、それで大事な話って??」
なるべく体は見ないようにしよう。そうでないと気絶してしまう。
「うむ、それは君の精気についてだ」
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