プロローグ

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スタジオを出ると 外はひんやりと空気が冷たく 空には たくさんの星が輝いていた 「腹減ったなぁ マックとか寄ってく?」 「ううん 今日はね お母さんが 充くんも夕飯に連れてらっしゃいって言ってたよ」 「そっか じゃ お邪魔すっかな」 薫のお母さんの手料理は絶品だ 内心 やったぁ てな気分だった あっ もちろん お互いの両親 公認の仲ですから そんなわけで 僕達は寒空の中 鼻歌を歌いながら 薫の家へと急いだ この頃は なんて 平和でのどかな毎日だったんだろう この後から やってくる 苦しみや哀しみのことなんて 誰も考えもしなかったのだから
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