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「つまんねー」
日も空高く昇り、暖かい陽射しが注ぐ中、一人の少年が廊下を歩きながら呟いていた。
黒髪に金の瞳を持つ少年は、まるで黒猫を彷彿とさせる。
少年の名は
辻村龍牙[ツジムラリュウガ]。
見た目からして年は15、6歳くらいだろう。
しかしその端正な顔には似合わぬもの…腰に刀がついている。
しばらく歩いていると、曲がり角でばったり人に出くわす。
「龍牙か、何やってんだ?」
長い、所々跳ねた赤髪をまとめもせず垂らす男。
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