君の目的

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朝8時15分――― キャーキャーと騒ぐ女子の甲高い声。 すごいモテように未だに感心してしまう……だけど…, 「毎度毎度うっとうしい💢」 一年の校舎は正門前を見渡せる位置にある。 さらにアタシの席は窓側一番奥。 だから嫌でも毎朝うるさい声が聞こえてくるのだ。 「そんなにいうなら 早く来なきゃいいのに」 ふと隣に誰かが立つ気配がして アタシは窓に向けた視線を外した。 それが高校から仲良くなった柏木沙穂と気づいて挨拶する。 「だって後からだと 裏門から入らなきゃいけないんだもん」 机に肘をつくとアタシは言った。 ,
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