君の目的

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屋上で下校時まで過ごす。 端からみたら何してんのって思われるかもしれない。 誰も屋上になんて滅多にこないと思うけど。 そんな確信からアタシは1人で過そうと思った。 …家に帰ってもどうせ1人だし… 横になったまま目を閉じる。 当然,視界が遮断される。 聞こえてくる各部活の雑ざりあった声 1人だけど1人じゃない安心感が生まれる。 テレビの機械音じゃなくて,生きている人の声。 今のアタシに心地よい音色になる。 肌で感じる春の暖かさが気持ちいい。 屋上はアタシの一番落ち着く場所だった。 それにここにはアイツが来る ,
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