君の目的

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ドアの開く音で思考を止めた。 瞼を開けると,音と気配を消しながら腕時計を覗く。 17時15分… 完全下校まであと15分。 いつの間にか結構時間が過ぎていたんだ 物思いに耽るって案外使えるんだ 一人感心していた。 そらがオレンジを帯びて 正反対から暗闇が校舎を覆おうとしている。 17時15分… この時間になると現れる。 決まってこの時間帯。 ドアを開けた相手はまっすぐに沈む太陽へと足を進めていた。 上原怜斗 毎日屋上に現れるあき姉の想い人………… ,
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