君の目的

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――――沈黙が重い… 告白ってこんなに重苦しいものなの? 腕時計をもう一度覗く。 時計の針は18時を示そうとしていた。 小さく息をつく。 もう帰ろう アタシは意を決して 何とか帰ろうと二人から 見えない所で降りる。 音を立てないように慎重に。 ほとんど日が沈んでるけどまだ辺りは見渡せる。 バレないようにゆっくり出入口に近づいていく。 隙をついて走って出ていくつもり。 裏門から帰ることは決定的で 駅から遠回りになる面倒くささは今はどうだっていい。 見回りの先生に見つかったときより面倒くさくないから。 「…………好きです…」 ,
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