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声がした方に振り向くと
学ランをチャラそうに着こなす1人の学生が私の方に歩いてくる。
寒そうな格好して…
両腕をクロスして冷たい風から
体を守る仕草に思わず呆れてしまう。
彼の名前は上原怜斗。
幼なじみ…
っていえるのかわからないけど,
中学からよく話す私の唯一の男友達。
「さみ~。
よくこう毎日いれるよな」
私の隣まで来ると
毎度お馴染みのセリフを吐く彼。
「怜斗も最近よく来るくせに何言ってるのよ」
私はため息をはいた。
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