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テレサという美女は軽くお辞儀をすると、口を開いた。
「では、始めさせていただきます。
ここは、いわゆる死後の世界。
しかし、こちらにいた私どもからすれば、あなたがいた世界が死後の世界です。
分かりますね?」
テレサの問い掛けに頷く。
―――パシーン!!
頷いて顔を上げた瞬間、スリッパで頬を叩かれた。
痛い。
テレサはスリッパを持つ手を後ろへ回すと、言い放った。
「はい! っと元気よく!」
叩かれた頬の側の目から涙が出た。
もう、なにがなんだか…
「分かりましたね?」
笑顔で問い掛けるテレサに向かって、俺は元気よく言った。
「はい!」
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