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車をヨットハーバーに停める。
『2人共彼氏おらんの?』
2人で顔を見合わせる。私は元カレと別れて東京から帰ってきてまだ1ヶ月も経ってない。心がチクンとした。
『いないよー』ゆうちゃんが明るく答えた。
『そっちは?』
ルームミラー越しに目が合った。
『居ないよ。別れてまだ1ヶ月にもならない。うわ…心の傷が開く~』努めて明るく答えた。
それからそこで1時間位話をして、カラオケの駐車場に戻る。
『またメールする。じゃあ』
彼の車が見えなくなってから2人で今日の事を振り返った。
『つか、マジあり得んくね?友達来んかったし』
『よく1人で来るよねー。普通1人でなんて来ないよ。あれは絶対遊んでるわ』
『ゆうちゃんの事、気に入ってそー』
『ヤダー』
なんてファミレスで勝手な事を言ってると
“ブブッ、ブブッ”
ゆうちゃんの携帯が鳴る。
『うわ、メールきたよ』
[今日は楽しかった。また遊ぼーね]
『ほら、やっぱりゆうちゃんを気に入ってるんだよー。メールきたじゃん。』
“ブブッ、ブブッ”
私の携帯が鳴る
[今日は楽しかった。帰り着いたらまたメールしても良い?もう少し話したい]
『ほらー。私じゃなくて美月ちゃんだって!』
相手は誰であれ、スレンダーで美人のゆうちゃんに勝てた事が嬉しい。
ファミレスを出てから家に帰り着くまでメールをした。
ちょうどパチンコ屋が開く位の時間になったのでまたねとメールを打って終了。シャワーを浴びてそのままベッドに倒れ込んだ。
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