序章 ひっくり返る日常

6/12
前へ
/168ページ
次へ
「…で 皆を何処にやったんですか? あなたは誰ですか? 目的は何ですか 勇者ってどういう意味ですか? とっとと答えやがってくださいお兄さん」 「なんて高圧的な態度ww お前友達いねーだろwww あ、説明するから消火器手の届かない所に置いて下さいお願いします」 仕方ないので消火器を私の真後ろに蹴っ飛ばした 友達なら、広く浅く程度にはいるさ 消火器が後ろの壁にぶつかるのを確認して、金髪の男性がこほんと咳払いをした 「はじめまして、私の名は“アスト” 君達の世界で言う魔王だ 私は退屈していてな、人間界で何か楽しめる事がないか考えていたのだ そこで、適当に選んだ町にモンスターを蔓延らせ こちらもまた適当に選んだ勇者一行と戦わせるゲームを思いついた」 「…その勇者一行の一人が私だと?」 私はポケットに手を入れた 「そうだ この乃本中学校をスタート地点とし、残りの4人の選ばれし者 戦士 魔法使い 賢者 僧侶 を探して仲間にしろ 最後に乃本高校屋上にいる私の部下と戦い、勝利した方の勝ちだ」 金髪の男性はふふ、と笑う
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加