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「…で
皆を何処にやったんですか?
あなたは誰ですか?
目的は何ですか
勇者ってどういう意味ですか?
とっとと答えやがってくださいお兄さん」
「なんて高圧的な態度ww
お前友達いねーだろwww
あ、説明するから消火器手の届かない所に置いて下さいお願いします」
仕方ないので消火器を私の真後ろに蹴っ飛ばした
友達なら、広く浅く程度にはいるさ
消火器が後ろの壁にぶつかるのを確認して、金髪の男性がこほんと咳払いをした
「はじめまして、私の名は“アスト”
君達の世界で言う魔王だ
私は退屈していてな、人間界で何か楽しめる事がないか考えていたのだ
そこで、適当に選んだ町にモンスターを蔓延らせ
こちらもまた適当に選んだ勇者一行と戦わせるゲームを思いついた」
「…その勇者一行の一人が私だと?」
私はポケットに手を入れた
「そうだ
この乃本中学校をスタート地点とし、残りの4人の選ばれし者
戦士
魔法使い
賢者
僧侶
を探して仲間にしろ
最後に乃本高校屋上にいる私の部下と戦い、勝利した方の勝ちだ」
金髪の男性はふふ、と笑う
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